今住んでいる家は、築50年、フルリフォームしてから20年が経過している。なので、食洗機・ガスコンロ・ベランダの防水塗装・脱衣所の床…いろんなところが傷んでいて、近所のリフォーム屋さんに手配中。
で、そのリフォーム屋のおっちゃんと話してて面白かった話(そして話が長い)、それをご紹介。
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東京は色んな人がいる。
タワマンで、床が大理石で、床暖つけて、毎月何十万円も電気代払うような部屋に住むお金持ちな芸能人。
その一方で、自分がお金持ちなわけじゃないけど、先祖代々受け継いでいる家に住んでいる年金暮らしのおばあちゃん。そういうおばあちゃんの家は昔から高級住宅街なわけじゃなくて、昔は普通の庶民の土地。でもどんどん地価が上がっていった。そういうおばあちゃんは、土地を売ったら2億円なのに、年金暮らしで網戸の修理費1万円も払えないんだそう。だから、部分的な数千円の補修をしたっていう話。
2億円の札束の上で暮らしてるのに、網戸が交換できない。もはや、東京の七不思議。
リフォーム屋のおっちゃんが冗談で「この土地売ったら、郊外で豪邸建てられるよ」って言ったら、「生まれ育った街だし、友達もここにしかいないし、行きつけのお店や病院もここだし、もうこの歳になって引っ越す元気はない」のだそう。
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なんだろう。なんとも言えない気持ちになった。
相続した子ども達が土地を売り払うのかなーとか、
でも、東京にも庶民が住み続けてほしいなー、とか
そのおばあちゃん、何食べてるんだろう〜とか
ていうかそんなにお金ないって、変な壺とか買わされてない?大丈夫かしら?とか
土地の価値ってなんだろう。お金ってなんだろう?とか
「日本全国、土地代は全て一緒。」って言ったら、東京に住みたい人はどれだけいるんだろう?
不思議な気持ち。
悲しいわけでもなく、嬉しいわけでもなく、素直に不思議だ。
「需要」と「供給」とか、「自由競争」とか「貨幣経済」とか、一応社会科で習ったし、こんな話は現代では起こりうる当たり前の話なんだけど。たしか、スペインの観光地とかもどんどん土地代が上がって、地元の人が住みづらくなって、社会運動が起きたとか聞いたことがあったなあ。
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