学生時代は、「学歴（偏差値）＝その人の能力値」で、社会人は「稼いだお金＝その人の能力値」と考えてた。
正確にいうと、その考えは自分の中で言語化していなくて、表面上は「学歴やお金で人を評価するなんて人としてダメ！」っていう方が口から出ていた。実際に、そういう人には嫌悪感があった。そんな奴にはなりたくないって思っていた。
でも…一方で、「自分に学歴がなかったり、お金を稼いでいないと能力が低いと思われる…だからもっともっと頑張らなければいけない…頑張らなければ…」って、頭の片隅で強迫観念があった。
だから、今こうして大企業を辞めて、個人事業主になって、好きなお仕事をさせてもらっているのに、「会社員時代より稼げていない自分はダメなんじゃないか？？」「もっと社会的に成功しないとダメなんじゃないか…？」「てことは集客をガンガンやらないとダメってことなんじゃないか…？？？」って１ヶ月に何回かはその考えがよぎっていた。
その度に「いやいや違う！私はそうじゃない価値観を大事にしたいんだ！」って、対立する価値観がせめぎ合ってた。
で、2024年5月15日(水)の今日、ついにそのせめぎ合いが「「「ブワーッ！！！！」」」とやってきて、号泣しました（笑）
というのも、偶然、その日はコーチングの先生２人と話す機会があって。
もちろんその話を先生たちに相談するつもりの予定ではなく、別のことをする予定だったのだけど、会話していく中で、いろんな点と点が線につながっていって…
コップが溢れるごとく、涙が止まらなくなりました。笑
私って年に数回泣くか泣かないかなんですけど…。自分でもびっくり。
結論としては、やっぱり、私、お父さんみたいに海外出張で飛び回るかっこいいキャリアウーマンになりたくない。
その代わり、「おばあちゃん達みたいになりたい！」っていうのを思い出しました。
自分でも驚きました、「え、なんでここでおばあちゃん出てくるんだろ？」って。笑
でも、その原体験を思い出したら涙が止まらなくて。笑
私、おばあちゃんちにいくと、なんにも言われてないのに「ありのままのゆうこちゃん」を受け止めてくれている感覚があったんですよね。私が戦っている学校や会社とは全然違う空気が流れてる。スピードも質も。
大量生産・大量消費の社会なのに、おばあちゃんの家は古いものを大事に使っていて。
IT化・効率化の社会なのに、おばあちゃんの家はアナログで。
でも、私にはそれが「時代遅れ」に見えなかった。
むしろ、「忙しそうな世間に合わせなくたっていいじゃない。」って言われているような気がして、いつもおばあちゃんの家はホッとした。
私がおばあちゃん達（二人とも他界している）に会っていた頃は、ピラミッド社会で向上していくことが正義と思っていつも頑張って、自分の外側を必死に守っていた頃。その一方で、おばあちゃんたちは全然そんなことしてない主婦（というか年金暮らし）。
「ゆうこちゃんは偉いねえ、私は社会に出て働いたことがないからねえ。」って母方の祖母に言われたことがある。
当時の私は「別にすごくないよ。」って答えた。
でも、今生きてたらこう伝えたかったな。
「ううん、おばあちゃん、こうやって私をありのまま受け止めてくれてることに、どんなお金にも変えられない価値があるよ。私はそんなおばあちゃんが大好きだよ。心から尊敬しているよ。おばあちゃんみたいに、世間的には地味でスポットライトが当たらない人生だったとしても、日常の些細なことに楽しみを見つけられる人が私は好きだよ。私みたいな外の世界で疲れた人が来た時に、いつでも話を聞いてあげられるような時間の余白を持っていて、一緒にいるとその人がホッとするような、そんな人になりたいんだよ。」
私がおばあちゃんの実家からもらった着物を着たいと思い始めたのも、古いものに心惹かれるのも、おばあちゃんの家がホッとする、そういう原体験があるからなのかな、と思った日でした。
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